先日、ECショップ勉強会なるものに参加しました。
目的は、ECのトレンドとか、テクニック、テクノロジーの情報集め、、、ではなく人材集め。
勤務時間外に開催された勉強会だったので、「こういうところに来るECショップ担当者は意識が高いんだろうな~」と思って。
そういう人がいたら、名刺交換をしつつ、一本釣りをしようと考えていました。
・・・が、そこで気がついたことがありました。
ECやWEBの問題は、大きくわけて2つある。
その勉強会には、川添さんという方が登壇。
オムニチャネル構想から実現への道のり、ECを支える組織体制や考え方、人材育成の方法などとても参考になりました。
その話を聞いていて、会社としてECやオムニに取り組むにあたっての問題は、2つあると思いました。
一つ目は、「どうやって売上を上げたら良いのか?」というテクニック的な部分。
例えば、、MDはもちろん、クーポン、ポイント、割引などをどういったツールで、どんなメッセージで、どんなタイミングで、といったテクニック的な部分ですね。
二つ目は、それを実現するための土台の部分。
それらの施策をするには、規模やルールにもよりますが、全社戦略の理解度、現場への落し込み、判断軸、上司の承認、実践する組織体制や人材、ベンダーとの協力体制といった土台の部分です。
土台の問題を引き起こす原因。
他の会社の事例や生の話を聞いて思ったのは、二つ目の土台がしっかりしていない会社がとても多いということ。
土台作りをしないで、小手先の施策に走っても、すぐに行き詰まります。
けど、効果がわかりやすいから、小手先に走ってしまう。。
さらに、言い方は悪いですが、EC業務には、二軍的な人でを充てがうことがよくあるようで。。
ちょっとパソコンに詳しい、少しシステムに詳しい、でも商売心がわかっていない人などがそうなりやすく、特に小売業には多いようです。
そうなると、なかなか成果に結びつきません。
EC担当者にできること。
しかし、成果に結びつかないのは、その担当者が悪いというわけではありません。
問題なのは、社内でその事業領域がマイノリティであることです。
社内にそもそも、ECのことを理解している人、概念や共通言語を持っている人がいません。
なんとなく「ECは大事だから」といった理由で作られて、担当に抜擢された人が「よし!頑張ろう!」と思っても、社内では誰も理解していないので相談できないんですね。。
さらに、何かに挑戦しようとしても、理解していない人だらけなので社内合意が得られなかったり、予算を取れなかったりすると、前に進まず、担当者はヘコむし、やる気を失っていきます。
歴史があって、既存のチャネルの発言力があって、平均年齢が高い会社ほど、そういった傾向が強いと思います。
なので、ECショップ担当者は孤独になってしまうことが多いようです。
ものすごくもったいないし、会社は会社で自分の首を締めることになります。
それを解決するために経営上層部が、WEBの重要性を理解して、柔軟に考えられれば良いんですが、なかなかそう簡単にはいきません。
なので、EC担当者は、自分にできることをしなければいけません。
それは、3つあります。
一つ目は、会社の戦略を理解して自分の仕事に落とし込む力。
二つ目は、社内、社外での調整力、交渉力、影響力をつける。
三つ目は、社外に情報交換できる仲間をつくる。
ボクの場合は、EC担当者ではありませんが、EC担当の仕事を支援する立場において、営業やマネージャーを経験して、交渉力や戦略の描き方を知っていたことはとてもプラスに働いています。
EC担当者からすれば、「そんなのECには関係ないじゃん。。」と思うかもしれませんが、組織で仕事をする以上は、避けては通れないことです。
で、一人で悩んでい前には進めない人が多いことに気がついたので、ひとつのコミュニティを作ることにしました。
EC担当者の現場レベルの悩み、そもそも営業とかマーケティングがわからない、WEBをどうやって自社の営業戦略に組込んでいくか?みたいなことをワイワイ考える会です。
第一回は、10月に開催予定。
今回は、自分たちのサイトをその場にいる人に見てもらって、奇譚のない意見をバンバンぶつけてもらうクローズな会です。
次回は、社内の交渉力とか、マーケティングの基本から事例なども紹介しようと思っています。
ご興味あるWEBデザイナー、EC担当者の方がいらっしゃれば、ご連絡くださいませ。
◆近況報告◆
今日は、役員打合せなど。
1日1新:なし。